映画界の底辺で生きる映画監督 矢城潤一の「ねこのひげ」公開限定自虐ブログ……だったけど、時たま更新してます。そうしている間に第二弾『ばななとグローブとジンベエザメ』作ったよ。


by filmgecko
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意識の深度

震災時に成田空港でお客さんをほったらかしにして我先にと避難する空港スタッフの姿がYouTubeにアップされ、物議を呼んでいるようだ。
逆に「羽田空港のスタッフが身体を張ってお客さんを守った」とか、「東京ディズニーランドのキャストの避難誘導は完璧だった」などと賞賛の書き込みさがれていたりもするらしい。
この両者の対応は何故こんなに違ったのか?
おそらくそれは自分の仕事(業務)に対する意識の差だと思う。
日々漠然と仕事に従事している人間とプロとして高い意識を持って仕事をしている人間…その差だ。
例えば警察官。給料や年金の良さで警官になった者。市民の安全を守る正義感で警官になった者。刑事や拳銃に憧れて警官になった者。
この三人の警察官が凶悪犯に遭遇した時の反応はまさに三者三様だろう。
一人は、秋葉事件の警官の様にパニクってなにをしていいか分からなくなるかもしれない。一人は、市民を守るために身を挺するかもしれない。一人は、躊躇無く拳銃を抜き発砲するかもしれない。
あくまでも仮定だが、『意識』の違いは必ず行動の違いに出るはずだ。

この『意識』こそが、その人間の基(種)のような気がする。
家族に対する意識、電車の乗客としての意識、仕事に対する意識、公道を走るドライバーとしての意識、日本人としての意識、地球人としての意識…。

『意識』も才能の一つだと思う。ある事に対して意識できる人もいれば、まったく無頓着な人もいる。特定の事柄に異常に意識をする人もいる。先の震災がきっかけで、今まで意識していなかった事柄を意識するようになった人もいるだろう。
『意識』を持った瞬間、その人はその『意識』にどう対処するかを迫られる。
面倒くさくて一瞬でやめてしまう人もいるが、延々とその事を考え続ける人もいる。嫌々考える人もいるが、面白がって考え抜く人もいる。

もし『意識』の種類や広さ、深度が数値化できたとしたら、その人間をカテゴライズすることが出来るはずだ。
「あなたはこういう人間だ」と。

しかし現実には他人からは自分の『意識』は見えにくい。そして『意識』などしなくても何の支障もなく生きていける。逆に『意識』が事をややこしくすることさえある。
それじゃあ『意識』などしない方がいいのか?
その問いには「分からない」と答えたい。
するのが『善』で、しないのが『悪』とかの道徳的な問題ではない。
するしないで人の『幸』『不幸』が左右されるという人生論でもない。

私自身の事で言えば、身の回りに起こる様々なことを意識できる人間でいたいとは思っている。
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by filmgecko | 2011-06-25 00:19

有名人監督の憂鬱

先日、偶々観たテレビで、松本人志が自分の撮った映画に対して「海外では認められているけど、日本では…」みたいな話をしていた。
まあ、話のテンションから半分ネタみいたいなところはあるとは思うけど、それでも半分は本音だろう。
彼の言っている意味も気持ちも分かるが、一番の原因は、「商品」と「作品」の違いを分かっていない事だと思う。
松本監督作品は、全国数十館ロードショウの「商品」として公開される。
しかし、映画を撮るスタンスは完全に「作品」だ。おそらく日本の監督の中で、彼ほど自分の思い通りに映画を撮っている監督は他にはいないだろう。
「商品」の定義とは、消費者の求める物を提供する事である。つまり大半の観客が満足するであろう映画を目指す。その為に売れてる原作を使ったり、人気の俳優を使ったり、マーケッティングに奔走する。
「作品」の定義は、誰かが作る物、提示したい物、問いたい物…。特に決まりはない。美術の世界では古い便器を置いただけでもそれが「作品」になる。

不幸なのは、彼自身が「商品」なので、「作品」のつもりでも「商品」として扱われてしまうことだ。
有名人である限りそこから逃れることは出来ない。
つまり今のスタンスで映画を撮る限り、彼のジレンマはずっと続くと言うことになる。

「ああ、無名で良かった…」
ええ、ええ、負け惜しみですけど、なにか?
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by filmgecko | 2011-06-22 19:00

政治のメッセージ

民主党マニフェストの中でも売りの一つだった『子ども手当』
自民党時代の『児童手当』小学生まで月5000円(所得制限有り)の5倍以上、26000円を中学生まで支給するというモノだった。
結局、1年目は財源が確保できず、半額の13000円が支給され、その後、参院惨敗のねじれ国会の影響で時限的つなぎ法案で半年延長。今国会で継続審議中だが、野党の同意は得られず、10000円程度に減額され、法案成立の見通しだという。

単に支給額の増減に議論が終始してしまった感のある『子ども手当』だが、そもそもは、少子化対策のために民主党が打ち出した政策であったはずだ。
今の出生率のままでは、40年後には総人口が9千万人を割り、そのうち約40%が65歳以上の高齢者という、超逆ピラミッド型の人口割合になってしまう。
その結果、年金を含む社会保障制度の崩壊、生産人口減少や内需縮小による経済活動の減少、それに伴う税収の悪化と国力の低下等、様々な弊害が予想される。
裏を返せば、もし少子化が止められれば、現在懸念されている多くの問題が解決されることになり、決して「バラマキ」などと政争の具として矮小化される問題ではなく、国のあり方を見据えた大事な問題なのだ。
何故、民主党は愚直に少子化問題の深刻さを訴え続けなかったのだろう。
結局、メッセージを伝えるどころか、少子化問題に対しなんの理念もなかったことを我々に知らしめただけだった。これから子供が生まれてくる若い世代の失望感は如何ほどのものだったろうか。
最終的に10000円の支給に留まっても、かつての2倍の支給額なのだ。2倍の税金を使って、得たのは失望感だけ…。もっと実のある使い方をして欲しかった。
ジャパネットの高田社長なら、「なんと2倍ですよ、2倍!」と、いかに凄いかをあの甲高い声でアピールし、その勢いに乗せられ子作りする夫婦もいただろう。
メッセージが伝わらなければ、いくらお金を配っても死に金で終わる。
政治家は、政策の裏にあるメッセージ伝達の重要性を真剣に考えるべきだ。
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by filmgecko | 2011-06-18 00:16

渋谷 電力館

渋谷の電力館が閉館してしまったらしい。
原子力発電所の是非が問われる今こそ、あの施設の意義は大きいと思っていたのに残念でならない。
まあ、『安全安心第一』がコンセプトだったので仕方のない面もあるのだが、この3月下旬にリニューアルオープンする矢先だっただけに本当にもったいない。
今思えば、原子力発電所や原子炉の縮小模型、燃料棒やペレットなど、事故後の今だからこそ興味深い展示品がたくさんあった。
特に原子炉の模型は3分の1サイズでかなりの迫力があり、機会があれば是非もう一度見てみたかった。
解説やプロパガンダ無しで公開するのは無理なのだろうか。無料じゃなくてもいいから。
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by filmgecko | 2011-06-17 00:37

天才イチローの藻掻き

プロアスリートの使命とは何だろう?
与えられたことを黙々とこなし、結果を出す事か…。
例えば、野球選手なら、一試合4回打席に入り、10回に3回ヒットを打つ。
サッカー選手なら、ミスを少なくパスをつなぎ、機会があればシュートを打つ。
ゴルフ選手なら、より少ない打数で18ホール回る。
一見、正解のようだが、何か物足りない。
それは見る側の『期待値』が、からんでいないからだ。
最終回、1点ビハインドの場面で、逆転ホームランを放つ。
終了間際、同点の場面で、シュートを決める。
最終ホール、優勝を決めるロングパットを沈める。
観客の期待にどう応えるか…それが、プロアスリートの使命だ。
そこには感動が生まれ、また期待する。それに応え続けられるアスリートが、『一流』と呼ばれるのだろう。

MLBマリナーズのイチロー。今まで多くの期待に応え続けてきた超一流アスリート。
しかし、今シーズンは少し様子がおかしい。
4月はキャリアハイに匹敵するほど絶好調だったが、5月に失速、ここ4試合ほどは2安打ずつヒットを打っているが、打率はまだ2割6分そこそこに留まっている。(※メジャーキャリア3割3分)
ここでスランプの原因を論じる気はない。
昔も今もイチローは期待に応えようと、誰よりも必死に野球に取り組んでいることは間違いないからだ。
イチローは会見で今の状態を「人間が試されている」というニアンスで表現した。その言葉から尋常ではなく追い込まれていることが分かる。
ファンとして出来る事は「人間」を賭けた一流アスリートの行く末をただ見守るだけだ。今年も200本打ってくれることを期待して。やり遂げた時、また違う感動がもたらされるはずだ。

映画監督も期待されてなんぼだけど、期待に応えられなくても撮り続けられる監督もいるから不思議だ。
元々ペイできる確率が低いからな映画ビジネスは…。

※ちなみに、イチローは自分を『天才』と言ったことは一度もない。2001年、同じくメジャーに挑戦した新庄の打撃を見て、「いつも違う打ち方でヒットを打っている。彼こそ天才だ」と言った逸話がある。
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by filmgecko | 2011-06-16 00:09

四つ葉のクローバー

幸運シリーズ。
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赤坂ミッドタウン内の公園で見つけました。
子供の頃からシロツメクサを見ると反射的にクローバーを探してしまいます。
結構な確率で見つけます。
どこかの公園でクローバーを探しているオッサンがいたらかなりの確率で私です。
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by filmgecko | 2011-06-15 11:05

長寿の種

先日放送していた「NHKスペシャル 寿命は延ばせる!」という番組。
人間には「長寿遺伝子」なるものがあり、ある方法でその遺伝子のスイッチを入れると、寿命を100歳まで延ばすことが出来る…と、かなり興味を引かれるテーマ。
「寿命100歳って…どんな画期的な方法なのよ?」と食い入るようにテレビに見入るエセ健康オタクの私… 。
が、その方法とは「必要カロリーの70%の食事を続ける」というあっけないほど簡単な方法だった。
身体をある程度の飢餓状態に置くことで、細胞内の老廃物を排除する機能が目覚めるのだと言う。
しかし、この『3割のカロリー制限』という方法…およそ20年の命を得る費用対効果を考えると相当魅力的に見えるけど、現実に一生続けるのはかなりの覚悟がないと無理だよな。世の中には美味しいモノが溢れてるし…。
「分かっちゃいるけどやめられない」
結局、欲深く刹那的な生き物なんだよ、人間は…。
偶々横尾忠則氏がツィートしていた「大衆はセンチメンタルとノスタルジーを好む…」が腑に落ちた。
人は対極にあるモノを求める。

※「レスベラトロール」とかいう物質が、『3割のカロリー制限』と同じ働きをするらしく、現在臨床試験中で何年か後には市場に出るらしい。しかし平均寿命100歳の世界って、色々な景色が変わるんだろうね。
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by filmgecko | 2011-06-14 18:52

ハッカーの理屈

ソニーなどにサイバー攻撃を仕掛けたとして、スペイン国家警察がスペイン人の男3人を逮捕したことを受け、3人が所属するとされる国際ハッカー集団「アノ ニマス(匿名)」はウェブサイト上に、「我々は大軍団だ。楽しみにしていろ」と書き込み、報復攻撃を示唆した。そうロイター通信が報じた。

このニュースにどこか違和感を覚えた。
私のハッカーに対する認識は、ネット偏重社会や不平等な権力に対して、ハッキングという技術を使いアンチテーゼを提起する存在で、犯罪者とはいっても、自分たちの利益を得るためではなく、彼らなりの理念や正義がある個人や集団だと思っていた。先の民主化運動でもネット規制をしたその国の政府に対し、ハッキングを仕掛け、民衆をサポートした行動も拍手モノだった。

おそらく完璧なハッキングとは、大企業や政府機関の最新のなセキュリティーを突破しつつ、自分に繋がるる痕跡を一切残さない仕業だろう。
しかし、この捕まったハッカーたちは何かしらミスを犯し、自分たちの存在を知られ、それが逮捕に繋がった。自分たちがリスクを冒し挑んだ結果失敗したのなら、自分の未熟さを反省し、大人しくお縄をちょうだいしやがれ!と言いたい。
逆ギレしたかのごとく「復讐する」などと脅迫するのは、安いチンピラと同じだ。

犯罪を取り締まる警察当局は正義だ。その正義を否定し攻撃する集団は反社会的集団となる。理念のない反社会的集団がサイバーテロを頻発させたら、世界は大混乱に陥るだろう。
力を持つ者がその力をどう使うのか…。
スターウォーズのダースベーダーじゃないけど、一度暗黒面に足を踏み入れたら、元に戻るのは容易ではない。
この事件がその発端にならないことを祈るばかりだ。
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by filmgecko | 2011-06-13 00:08

太陽の虹

幸運ついでに先月見た珍しい虹をアップ。e0139350_13385236.jpge0139350_13391522.jpg
この現象を 【日暈(にちうん・ひがさ)】と呼ぶそうです。
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by filmgecko | 2011-06-12 13:41

幸運のヤモリ(願)

仕事部屋の窓にヤモリがペタリ。
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尻尾の根本が膨らんでいるのはオスです。
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by filmgecko | 2011-06-12 13:34