映画界の底辺で生きる映画監督 矢城潤一の「ねこのひげ」公開限定自虐ブログ……だったけど、時たま更新してます。そうしている間に第二弾『ばななとグローブとジンベエザメ』作ったよ。


by filmgecko
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31

<   2011年 04月 ( 5 )   > この月の画像一覧

幸せの種

ほとんどの人は「幸せになりたい」と思っているんだと思う。
幸せのイメージや意識は人それぞれだろうけど、自分から「不幸になりたい」という人にはお目にかかったことがないので、それは間違いないだろう。
若い女性たちがファッションやエステに時間やお金をかけるのも、それが自分の幸せに通じていると思っているからじゃないだろうか。自分を磨くことでキャリアアップしたり、素敵な異性に出会える可能性を広げるかもしれない。

でも幸せへの道はもっと近くにある気がする。

先日、そこそこ混んでいる電車の座席にOLが座っていた。ルックスもファッションもそれなりの感じの二十代の女性だった。次の駅で、七十はとおに過ぎているだろうお婆ちゃんが乗ってきて彼女の前に立った。見るからに頼りなさ気なお婆ちゃんだったので、席は譲ってもらえるだろうと思って私は見ていた。しかし、そのOLは何の迷いも悪びれた様子もなく、その席にずっと座り続けた。
「かわいそうに」私はお婆ちゃんにではなくOLに対してそう思った。
彼女が自分の可能性を自分で閉じている気がしたからだ。人の幸せに鈍感な人は自分の幸せにも鈍感だ。悪いが今のままでは彼女が幸せになる事は無いだろう。異性にチヤホヤされたり、金銭的には恵まれる可能性はあるだろうが、それが幸福と呼ばれる場所に通じる可能性は少ないだろうと思う。

日々に意識の積み重ねがその人間を造り歩む道となる。
幸せの種は、私たちの身近に落ちているのだと思う。
[PR]
by filmgecko | 2011-04-30 14:03
突然の訃報に驚かれた方が多いんじゃないだろうか。まさに私もその一人。
深夜、Twitterで接したニュースに最初は目を疑い、しばらく呆然とした。妻はもう床に入っていて喪失感を誰とも共有できず、その夜はなかなか寝付けなかった。
仕事でご一緒したことは残念ながら無かったが、ある映画の撮影現場を訪れた時に一度お目にかかったことがあった。撮影の終盤で疲れが貯まっている頃にも係わらず、あの笑顔で撮影現場を明るく引っ張っていた姿が印象に残っている。
その時の映画が『0(ゼロ)からの風』(2007年 塩屋俊監督)という作品だ。
今回、田中好子さんを偲び、特別上映という形でTOHOシネマズ 六本木ヒルズで4月30日(土)から5月13日(金)まで、二週間限定で上映されることになったようだ。
時間は5月6日まで 10:00 12:55の2回 (上映時間111分) ※5月7日以降の時間は未定
5月1日(日)の10:00の回上映後、塩屋監督と杉浦太陽さんの舞台挨拶有るらしい。
詳しくは劇場HPで確認を、
http://hlo.tohotheater.jp/net/schedule/009/TNPI2000J01.do

映画は飲酒運転による事故への厳罰化のきっかけになった実話を元にしていて、最愛の息子(杉浦太陽)を事故で失った母親の役を田中好子さんは熱演されていた。映画全編、彼女の悲しみ、葛藤、怒り、執念、愛で満ちあふれ、質の高い芝居を再認識させられる。まさに田中好子の映画だと思う。
私も大好きな映画なので、この機会に是非スクリーンで観ていただきたい。

私がその撮影現場を訪れた日。
『命のメッセージ展』会場の表のシーン。会場に向かうエキストラが少ないのを見て、カメラ横にいた田中好子さんが「私も歩こうか?」と監督に言い出した。「後ろ姿ならわからない」と何と主演女優がエキストラとして出ることに…。
まさに田中好子さんの人柄を偲ばせるエピソードだ。
どこにエキストラの田中好子が映っているか…。
そんな「ウォーリーをさがせ」的な楽しみもある『0(ゼロ)から風』を是非!

ああ…、お婆ちゃん役の田中好子を観たかった…。さぞチャーミングなお婆ちゃんだったろうな…。(呟き)
心からご冥福をお祈りいたします。
[PR]
by filmgecko | 2011-04-29 17:30
今、何かを変えなければ、このまま同じ道をダラダラ行くことになるのだろう。
そして未来の人たちが、我々の時代を評価するのだろう。
「ありがとう」なのか…
「何故、あの時に…」なのか…

だから、我々は一度立ち止まり、もう少しちゃんと考え、話し合い、行き先を決めるべきだ。
次の一歩を踏み出したら、破滅まではきっと停まらないのだから…。

おそらく本当に大事な時なのだ…。
[PR]
by filmgecko | 2011-04-21 21:12

政争の“愚”

世界中の人たちが様々な形で大災難に見舞われた日本に手を差し伸べてくれている。
彼らは、文化、人種、イデオロギーを越えて、被災者たちの悲しみに寄り添い共感し、再生と復興を願ってくれている。とても有り難いことだ。
それに引き替え、我が国の政治家はどうだ?
この未曾有の国難に際し、建設的な議論もせず、揚げ足取り的な非難を繰り返す。頭にあるのは党利・党略だけ…。あまりにも酷すぎませんか。
今こそ与野党を越えて、復興のためにみんな寄って集って知恵出し合って前進する時ではないんですか?
全ての政治家が個々の持つ政治力や専門的な能力を今の日本のために100%出さないのであれば、政治家でいる意味はないし、蔓延している政治不信をぬぐえる時は未来永劫来ないと断言するよ。
今こそ政治の底力を見せる絶好の機会だよ!そう思わない政治家の皆さん!
悔しかったら、子供たちに「政治家ってかっこいいね!」て言わせてみろよ!
[PR]
by filmgecko | 2011-04-19 00:17

圧倒的な数 そして重さ

震災で亡くなられた人が、9日夜の段階で12915人と発表されていた。行方不明者を含めれば27000人以上。過去の災害に比べても最大級の犠牲者の数だ。
翌日の10日。朝の新聞に亡くなられた人の名前が掲載された。
紙面およそ六ペ−ジに及ぶ氏名。私はその膨大な数に改めてショックを受けた。それはニュースで聞いた一万二千十五という数字ではなく、圧倒的な量と重さを伴って目の前にあり、それに私は打ちのめされた。

紙面に載ったそれぞれの命にはそれぞれの人生があった。そして家族も…。

少しでもそういう人たちの人生を浮かび上がらせること…。
二次元の、ややもすれば記号的に扱われた物を立体的に伝えること…。
それが表現する者の使命なのではないか。
その端くれにいる者として、改めてその想いを強くした。
[PR]
by filmgecko | 2011-04-11 13:30