感激「ワニの涙」
2008年 03月 17日
舞台上で詩的な台詞を語ることが似合う女優というのは、どのくらい存在するのだろうか。
根岸季衣は紛れもなくそんな女優の一人だ。
舞台の設定は、近未来。地球上に唯一生き残った男女の話。
DJだった男は、視力を失い、しゃべり続けることで、自己を成立させている。
歌手だった女は、歌を失い、沈黙することで、自己を成立させている。
そんな二人が出会った時、自己に変化が起こる。
男に出会い、沈黙していた女からは詩が語られる。そして詩を語る度にその強さ(生命力)を増していく。
女と出会った男は逆に自省し自己を崩壊させていく。
沈黙の強さ、想像の強さ、思想の強さが心に強く残った。
自己と向き合うことはキツいことだけど、逃避からは何も産まれない…。
根岸さんは「ねこのひげ」にも出演していただいている。
姪役である渡辺真起子との蕎麦屋での昼酒のシーン。
まさに叔母と姪、同じ匂いを感じさせ、何気ない会話の中に甘えと緊張感が存在する。
とても素晴らしいシーンになったと思う。
根岸季衣は紛れもなくそんな女優の一人だ。
舞台の設定は、近未来。地球上に唯一生き残った男女の話。
DJだった男は、視力を失い、しゃべり続けることで、自己を成立させている。
歌手だった女は、歌を失い、沈黙することで、自己を成立させている。
そんな二人が出会った時、自己に変化が起こる。
男に出会い、沈黙していた女からは詩が語られる。そして詩を語る度にその強さ(生命力)を増していく。
女と出会った男は逆に自省し自己を崩壊させていく。
沈黙の強さ、想像の強さ、思想の強さが心に強く残った。
自己と向き合うことはキツいことだけど、逃避からは何も産まれない…。
根岸さんは「ねこのひげ」にも出演していただいている。
姪役である渡辺真起子との蕎麦屋での昼酒のシーン。
まさに叔母と姪、同じ匂いを感じさせ、何気ない会話の中に甘えと緊張感が存在する。
とても素晴らしいシーンになったと思う。
by filmgecko
| 2008-03-17 11:36