映画界の底辺で生きる映画監督 矢城潤一の「ねこのひげ」公開限定自虐ブログ……だったけど、時たま更新してます。そうしている間に第二弾『ばななとグローブとジンベエザメ』作ったよ。


by filmgecko
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ふざけた権力

『俳優山本太郎(36)が26日までに、福島第1原発事故後、反原発を訴え続けたことでドラマを降板させられたと自身のツイッターで明かした。』
自分の正しいと思っていることを主張する人を排除するって、どういうことだ?
これって結局、「権力で個人の主張を曲げさせようとした」→「出来なかった」→「排除した」って事でしょ。
力尽くで個人を押さえ込むなんて、まるで強権政治の世界だ。
それが独裁者ではなく資本主義という枠組みの中で行われているのだから始末が悪い。
しかしこういった『ふざけた権力』は意外にそこいら中に存在する。
そして、運悪く遭遇してしまった時、自分が試されるのだと思う。
私も数年前、某局のプロディーサーに脚本をパクられ、抗議した事案があった。
「そんなことするとテレビの仕事が無くなる」という人もいたが、
一度、『ふざけた権力』に迎合したら、自分に物を作る資格は無いと思った。そういう『ふざけた』物に対して闘うのが私たちの仕事だと思っていたからだ。
結局、製作プロが悪者になり、本丸まで追求することはかなわなかったが、
私はこの『ふざけた権力』に対し、一生受けた仕打ちを忘れることはないし、いつか自分の答えを出したいと思っている。
人は権力を持った時、権力に対した時、その真価を問われる。
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by filmgecko | 2011-05-28 22:44

人材育成の必要

日本は映画をはじめ芸術分野の人材を国として育てる意識など最初から無いので諦めているが、
技術立国を自負してるからには、技術者くらいは長期的な展望を持って育てているのだろうと思っていた。
しかし、そうした展望など存在しないのではないかと悲観させられる状況にある事をマイミクさんから誘導された動画サイトで知った。
なんと国が総力を挙げて推進してきた原子力発電の技術者さえ育っていないというのだ。
その入口となる日本の大学で原子力工学を目指す学生がほとんどいないというのだから驚かされる。
しかもその事に国が危機感を持っている気配も無いのだ。
まさに「ちょっと、ちょっとちょっと…」て感じだ。
原発を推進するなら推進するなりにビジョンとかあるでしょ、普通。
50基以上の原発を保有し、今後15基近い建設計画があったんだから、施設を安全に建設し運行していく人材が確実に必要なのは小学生でもわかる。
しかも使用済み核燃料を一旦地下に埋めて保管し、最終処理は数百年後の技術者に丸投げの『地層処分』なる計画が進められているんだから、それまでも技術者は当然必要でしょ。
お願いだからその人材だけは育ててくれ!。お得意の補助金やら助成金やらつぎ込んでもいいからさ。
廃炉にするにしたって最低五十年は技術者が必要でしょ。
もっとちゃんとしよう。
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by filmgecko | 2011-05-24 00:19

『ほどほど』の文化

次世代放送規格と目されるスーパーハイヴィジョンなるものが発表されました。
何と3300万画素。現ハイヴィジョンの16倍の解像度を誇るらしい。
しかし技術には「ほどほど」と言う概念は存在しないのだろうか…。
企業の経済的な理由(他社より優れた製品を作って買わせる)や、技術者の競争意識、コンシューマーの好奇心等、様々な要素が絡み合っての結果、製品が生み出され世に出るのだろうけど、
ドキュメンタリーならともかく、物語にはそこまでの鮮明さは必要ないんじゃ無いの、と思う。
そもそも映像などパラパラ漫画の延長で、残像と感覚で脳が認識してるんだからね。
まあ、原発などと違って人に害を及ぼさないからいいけど、(でも老いてきた女優は被害を被るね)
なんか『ほどほど』の文化があってもいいんじゃないの?

ちなみに、私の持っているテレビはブラウン管(32D3000)だしデジカメは200万画素(DSC-MZ3)。
それでもいたって快適、ていうかむしろ最新機種より勝っている部分さえあるのだから摩訶不思議。
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by filmgecko | 2011-05-20 01:05

年収300万の壁?

20〜30代の男性に占める既婚者の割合は年収が300万円を下回ると大きく低下すると言う記事を目にした。確かにデータを見ると3倍くらい差がある。
現実的な話をすれば、男の収入が300万以下でも生活できるし(経験者は語る)、共働きなら余裕だろう。
つまりこれは収入の問題よりもメンタルの問題のような気がする。
「収入が少ない」→「自信が持てない」→「女性に近づけない」→「向上心が持てない」→「仕事に悪影響」
このスパイラルから抜け出せないんじゃないだろうか。

男が結婚を申し込む時「絶対に君を幸せにする」て言う決まり文句。
あのイメージがそもそもの元凶のような気がしてならない。
「年収が低い」=「幸せに出来ない」と刷り込まれる。
でも前にも書いたけど、幸せの定義なんて人それぞれだし、そもそも人を幸せにする事なんて神様でも無いのに約束出来るわけない。
あんな詐欺まがいの台詞は法で取り締まるか、この世から抹殺するべきだ。
「二人で頑張って、幸せになろう」これが結婚に対する正しい台詞だと思う。
年収が低かろうが何だろうが、一緒に苦労して生きていけばいいのだ。その経験が人間的にも成長させ、やがて幸せの種を見つけられるかもしれない。ダメだとしても旅は道連れ、一人より二人の方が楽しい。

まあ色々語りましたが、ぶっちゃけ、あまり頭で考えずワクワクすることに突き進む事が一番大事だと思う。壁なんてどこにも無いんだから。
私自身、結婚も、映画も、かつての米大陸バイク横断もワクワクの結果だと思っている。どれも面倒だし、打算的に考えれば足踏みしたくなる事ばかりだ。
だからといって何もしないんじゃ面白くないでしょ?
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by filmgecko | 2011-05-15 01:19
原子力発電所は「安全」か「安全じゃない」のか…。
おそらく震災の前まで、賛成派反対派の間で延々とそんな議論が交わされていたのではないだろうか。
しかし、今回の事故が起こり、我々はその議論がどれほど無意味だったかを思い知らせれた。残念ながら、両者の間に出される妥協点など絶対に存在しないのだ。
賛成派は「100%安全」と言いきり、反対派は「100%危険」と対抗する。そう主張することでしか自分たちの立場や利権を守ることが出来ないからだ。 
そして一番の問題は、両者の主張が極端で熱いほど、間に割って入る第三者の意見がなおざりにされてしまうことだ。その結果、現実的な対応が取られることはなかった。

賛成派「まあ、ぶっちゃけ完璧には安全じゃないかもしれないけど、大概は大丈夫だと思うよ」
反対派「オレ、キホン原発嫌いだけど、それじゃあまずくねぇ?色々考えて対策しといたほうがいいんじゃねぇ」
両者の間に、そんなゆる〜い感じで話が出来ていれば、今回の事故は防げた気がする。

対立関係にある場合はとても難しいが、それでも議論は相手をリスペクトすることから始めなければならない。相手を否定していては、いい結論や妥協点が導き出せないのは明白だ。これは中東問題や、対テロ戦争、普天間基地問題にも当てはまることではないだろうか。

「ぶっちゃけ、どうなの?」
取り敢えず、そこから議論を始めませんか。

※今、RCサクセションの「サマータイムブルース」聴いてるけど、やはり清志郎は偉大だ。今頃「それ見たことか」と嘯いていることだろう。
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by filmgecko | 2011-05-11 22:57